【番外編】惑溺 SS集
「んん……っ!!」
その刺激に、カウンターの上の私の身体が勝手に跳ねる。
もう、自分で自分の身体を支えることもできなくて、両手でリョウの肩にしがみついた。
容赦なく動く長い指。
噛みつくように耳朶を這う唇。
もう、頭が真っ白になりそう。
細い悲鳴のような声を上げて体をよじる私に、リョウは低く艶のある声で囁いた。
「……オーガズム。性的な絶頂感って意味」
耳元でそう、低く甘い声で囁かれ、身体の芯が熱く痺れた。