ミルメーク!~魔法が繋ぐ僕らの絆~
病院には、すぐに近所に住む相川さんが
来てくれて、僕を家に連れ帰ってくれた。
帰る途中の車で、
「ひどい、事故だったんだってね。」
僕の両親は、交通事故で
ついさっきこの世を去った。
僕は後部座席に居たため
奇跡的に難を逃れた。
「これから、どうするの?」
僕には、親戚と呼べる人がいない。
両親は駆け落ちをしたらしいから…
「…先生が施設を紹介してくれるって。」
「…そう。」
相川さんは、いい人だ。
だが、面倒なことは避けたいみたいだ。
だから、決して僕を引き取るとは
言わなかった。