ソプラノ
第三楽章ー君との差ー

鈴芽の問いかけに亜美とこのはは驚いた様子だった。


少しの沈黙のあと、

「鈴芽?あんたこの学校に何ヵ月通ってるの?」

「一ノ瀬の取り巻きや貴族クラスを知らないとは。」


取り巻き?貴族クラス?ナンデスカソレ?
鈴芽の頭のなかには?マークが並んでいた。


「とりあえず、貴族クラスから説明するね。
うちの学校は、西棟と東棟に別れてるでしょ?西棟にはA~C、東棟にはD~Fってクラスがあるじゃん。」

「A~Cクラスは裕福な家庭の生徒が振り分けられているんだ。学校に寄付をしている家庭とかな。だから通称“貴族クラス”」

「そして、私たちE~Fクラスはその他一般の生徒がいるクラス。通称“庶民クラス”
一ノ瀬奏夜は貴族クラスの中のAクラスだよ!」

「一ノ瀬の家は世界的にも有名な音楽一家だ。」


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