ソプラノ
「んー!楽しかったー!」
「次はどうする?」
「蓮は何したい?」
「カラオケ行かね?」
「おととい行ったばっかりだけど、歌うの好きだから良いよ!」
「じゃ、行こうぜ。」
蓮と2人でおとといも行った駅前のカラオケ店に入る。
「よーし、歌うぞー!」
鈴芽は十八番の曲を入れ歌い始めた。
~♪
「鈴芽はやっぱり上手いな。」
「へへー、ありがと!」
―キレイな声してんな―
奏夜の言葉が頭をよぎる。
『一ノ瀬君のことは忘れる。』
「ほら!蓮も歌いなよ!」
「おっしゃ!俺カラオケ久々だからな。声出ねーかも知れないけど笑うなよ?」
「思いっきり笑ってあげる!」
「笑うなっつーの!」
やっぱり蓮といると落ち着くし楽しい。
相性が良いってきっとこういうことなんだと鈴芽は思った。