むせ返るほどの愛
彼の首に鎖を巻く。ぎちぎちと両の手で鎖を手繰り寄せ、鉄のとぐろを絞めていく。
真正面から苦悶する彼を見た。
今にも口づけをかわせる位置まで近づき、空気を求める唇を塞いだ。
両手は使えない。 だから、彼の大好きな行為に及ぶ。
こうしたかったんでしょう?と舌を絡めれば、応える相手。
彼の口腔では、泡が溢れるほどに溜まっていく。
もう少しで、イくかな?
そんなところで、手の力を抜いた。
えずく彼。大きな身長も、膝をつき、背を丸めれば、私よりも小さい。
「むせ返るほどの愛なんて、呑み込めますよ?」
「げほっ、なら」
「ただ、あなたも私の愛を呑み込んで下さいな」