社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)



照れたような表情になったお義父さんは、目尻に皺を寄せ嬉しそうな瞳をしてる。


そんな表情が出来き、いくつになっても惚気る事が出来る夫婦に、拓斗さんと私もなれたらいいな。


それはずっと先の未来。


これから先その未来に向かって、一歩一歩着々に歩いていく中で、いくつになっても惚気たいという気持ちをなくさないようにしないといけない。





「今度、母さんと一緒に寄らせてもらうよ。優子さんも瞳子ちゃんを連れて遊びにくるといいよ」





去っていくお義父さんの車を見送りながらさっきの言葉を思い出す。


家に上がっていきませんか?と言った私にお義父さんはこう言った。


‘優子さんの言葉を聞いて母さんに早く会いたくなったんでね、またにするよ’


ああ、お義父さん、かっこよすぎます。





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