社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
だけどそんな私の中にできた嫉妬心も、
「優子」
頭の天辺ではなく私の唇に拓斗さんの唇が触れた事で、嫉妬心は消えていく。
「えへへへへ、拓斗さん大好きです〜
まるで拓斗さんは知ってるみたい。
私が瞳子に対しても嫉妬しちゃう事も、こうすれば機嫌が良くなりニヤニヤ笑う事も、今にも蕩けちゃうくらい拓斗さんにメロメロな事も。
「拓斗さん、ご飯出来てます」
「あぁ。食べる」
「今日は頑張って作りました。味は上手に出来たと思いますよ…?」
一旦瞳子を受け取り着替えをする為に部屋に入っていく拓斗さんを見送り、私は急いで瞳子とスタンバイ。
まず瞳子の頭にはお祝い用の子供用帽子を被せ、私はクラッカー。