社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
「よぉーしよし、いきなりどうしちゃったの?」
キスまでもうちょっとだったけれど、拓斗さんから離れた私は瞳子を抱き上げた。
「かわる」
「ありがとうございます。瞳子、今から拓斗さんが抱っこしてくれるって。良かったね〜」
ついさっきまで甘いムードの中にいた拓斗さんと私は、一瞬にして瞳子のパパとママに。
パパとママには甘いムードなんかなくて、ほんのすこしその甘いムードから出るのは残念だったけれど、こうして拓斗さんが瞳子を抱っこしてる横でそんな二人を見つめるのも幸せだ。
「またお預けだな」
最近こういう事ばかり。
夫婦の時間を楽しんでいたら瞳子に邪魔されちゃう事がしょっちゅうで、
「瞳子が寝たら続きする」