社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
「そんなに嫌なのか?」
「え」
ぎゅっと私を抱き締めてくれた拓斗さんは、隣にコロンと転がるように横になり私の頭の下に腕を通す。
「無理させたか?」
「大丈夫ですよ?」
「疑問系だな」
「ごめんなさい」
拓斗さんに愛してもらうのは嫌じゃないし、とっても嬉しくなる事。
ただちょっとだけ、拓斗さんの体力が怖くなるだけ。
そしてなにより果たしてこれで拓斗さんは満足してくれたのかな?って思うだけ。
されるがままの私…
それはいつもいつも思う事。
私も何かしなくちゃと思うのにいつもいつも気持ちよくさせてもらっている。
「そんな顔してどうした?」
「なんでも…」
「なんでもないじゃないだろ?」