社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
「……楽しそうにしてた。20歳になる優子を祝える事に皆楽しみにしてる。お袋もお義母さんも、俺が伝えた日から楽しみにしてる」
そうなんだ…
私の為に楽しみにしてくれてるんだ。
「たまには甘えてもいいんじゃないか?いつも優子が頑張ってる事は知ってる。俺も親父もお袋もお義父さんもお義母さんも瞳子も知ってる事だ」
「ありがとうございます」
「だから」
そう言って拓斗さんは私の頭を自分の肩に寄せ、私はコトンと拓斗さんの肩に頭を置いた。
「明日…、甘えます」
「あぁ」
「瞳子はビックリしてしまいますね。ママが甘えてる!って思っちゃいますね」
今日で19歳を卒業し、明日から大人として拓斗さんにまた一歩近付く事が出来る。