社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
「全く泣いちゃって情けない」
「ふふふ、でも私も泣いちゃうかも。瞳子が20になった時は」
「まだ生きてるかしらね。お父さんも私も」
「変な事言わないでよ。その時もこうして皆で祝うんだから」
お義父さんもお義母さんもお父さんもお母さんも拓斗さんも私も、皆で瞳子のお誕生日を祝うんだから。
減る可能性がなくても、お祝いする人数が増えてる可能性はあるけどね。
「いつも優子がお世話になってます」
「いえいえ、こちらこそいつも拓斗がお世話に。優子さんはしっかりしてらっしゃるから、拓斗はいつも優子さんに」
お義母さんとお母さんが会話しだし、私は拓斗さんの傍へ。
「とっても嬉しいです!」
「それは良かった。でも嬉しがるのはまだ早いぞ」