社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
どういう事かと思っているとチャイムが鳴り響く。
なんだろう?とモニターを確認しようとした時に、拓斗さんに阻止されて私のかわりにお義母さんがモニターを確認した。
――そのチャイムを鳴らした人が誰だったのか私が知ったのは数分後。
「凄いですね…」
聞いた事はあるけれど本当にやってくる事があるんだと茫然。
ただその光景を眺めていた私に、拓斗さんは準備する必要はなかっただろ?と一言。
確かにそうかも。
私が準備しなくて本当に良かった…
「親父とお袋が普段から良くしてるから多少の融通が聞く」
「凄いですね」
何度目か分からない凄いですねという言葉。
でもそれ以外に似合う言葉を私は知らない。