社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)



「苦しくないか?」

「はい。だから、もっと…」



もっともっともっと、現実の拓斗さんを感じたい。


良かった…


拓斗さんが傍に居てくれて。


きっと目覚めた時に拓斗さんが傍に居なかったら、こんなに落ち着くことは出来なかったはずーー、って!



「拓斗さん、大変です!」



今拓斗さんがここにいるということはつまりお仕事が終わって帰って来たということ。


ちょっとだけ、のつもりが…




「私、何もしてません!夜ご飯の用意何もしてません!!」



どうやらしっかりとぐっすりと寝てしまったみたい。


どうしよう。


今日の夜ご飯は煮込みハンバーグにしようと思っていて、今から作るとしたら時間が…


とりあえずは、と脳内シュミレーションを行う。


軽いおつまみを作ってそれを食べながら拓斗さんには待ってもらって、その間に作ればなんとか間に合う?


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