社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)



この場合の別にいいはご飯の準備だろう。


背広を着ずに出勤はまずないから。





「お味噌だけでも…。昨日拓斗さんはソファーで寝たから何も口にせず会社に行くのは駄目です」

「いい」

「それなら会社についたらおむすび食べて下さい。おむすびすぐに握りますから」





朝に出そうとしていたお魚をほぐしておむすびにいれたら少しは。





「だからいい」

「でも…、心配です」

「今日は休みだ」





――えっ。





「今日って休日でしたっけ」

「いや、昨日は祝日だったが今日は違う」





そう、だよね。


それなら拓斗さんも世間の社会人の方と一緒で出勤をしなくちゃいけないはず。


設立記念日ではないと思うし。



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