社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
そんな笑った私を拓斗さんはギロリと睨む。
違うのに、笑ったのはけして嘲笑うとかではなくて――
「幸せです」
幸せ過ぎて笑った。
「今日はパーティーです。お昼なら瞳子も起きてるので家族全員で盛大にします。今日が拓斗さんのお休みで良かったです」
本当にお休みでいいの?そんな気持ちは今は心の奥に閉じ込めて、昨日のやり直しをすると言ってくれた拓斗さんに甘えちゃう。
だからちゃんと仲直りをしよう。
昨日渡せなかったプレゼントを拓斗さんに、それから拓斗さんと今日は一つのベッドで、あんな乱暴じゃなく優しい甘いキスをしよう。
今日はクリスマス。
たっぷりある時間の中で拓斗さん瞳子と私三人で楽しいクリスマスを過ごそう、ね。