社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)



「なので瞳子の事をお願いします」

「あぁ」





どう言えば拓斗さんが待つと言ってくれるのか、分かるようになった私はかなり成長してるんだと思う。


そう思いながら次は瞳子に視線を向けた。





「うーちゃんも、あまりわがまま言ったらダメだからね」

「あー、ううー」

「そうだよ。ダメだよ」





そう言って私は瞳子のジャンパーを取りに行った。





「今日はどれにしようかな」





クローゼットに仕舞われた瞳子のジャンパーの数々をテに取って今日の服装に似合うものを一つチョイスしていく。


瞳子が色々な洋服を着れるようになってから、自分自身の服を選ぶ何倍以上もの時間を、瞳子の服装を決める時間をかけている。


それは拓斗さんだって例外ではない。



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