社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)






「あらあら」

「まあまあ」





お母さんとお義母さんと口を揃えてまじまじと私の頭から爪先まで見ている。


そんな二人に見つめられている私は少し照れながらも、くるりとその場で一周してみると。





「素敵ね〜。この柄も優子さんに似合ってて、あの人だからこそここまで素敵に造れたんだわ」

「ビックリ。優子のウエディングドレス姿も驚いたけど、振り袖もなかなか…」

「優子さんが素敵だからこんなに素敵に仕上がったのね。やっぱり女の子っていいわね」

「飯田さんが紹介してくれた着付けの方とサロンの方がいてくれたお陰ですよ」





そんなお母さんの言葉に激しく頷く私。


お義母さんの紹介という事もあってどんな人が私を着付けてくれるのか、ドキドキしていたけど実際はそれ以上だった。



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