社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)



男性は着物や和服を着る女性好むと聞いた事があるけど拓斗さんもそうだったなんて知らなかった。


いっぱい笑顔を見せてくれる拓斗さんは確実に着物好きって事で、そんな笑顔を見ていると冗談ではなくて毎日着物を着ようと思うレベル。





「このままゆっくりしてたいが」

「あ…、時間が」





時計を見ると針は10時を。


成人式の時間はお昼過ぎからで、その時間の30分前に青葉と式場前で合流する約束をしている。


だからここを出発するのは渋滞する事も考えたら遅くても11時前には出ていないといけなくて。





「優子が大丈夫なら早めに出てドライブでもするか?」

「え、いいんですか!?」

「あぁ。今日は瞳子は連れて行けないが…。たまにはふたりでドライブもいいだろう?」



< 305 / 452 >

この作品をシェア

pagetop