社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
「えっと、あの」
こんな失礼な事ってない。
私の事を覚えてくれてる相手を覚えてないなんて…
「小学校一緒だったけど覚えてない?」
「ごめんなさい…」
「いいのいいの!あまり喋った事はなかったし」
「そうそう。けどうちらはちゃんと覚えてるから安心して?」
覚えてると嘘ついても良かったけど嘘つけなかったのは、嘘ついたら昔の思出話についていけないって思ったから。
「うちらさ青葉と大学一緒でさ、そしたら三浦さんの話題が出たから。今日会いたいなって思ってたんだ〜」
「いっぱい聞きたい事あるんだ。青葉に少しは三浦さんの事聞いたけど、こういう事は三浦さんの口から聞きたいし」
「そうなの?私でよかったらなんでも聞いて。答えられる事は答えるから」