社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
「あまり似合わないだろ?」
「確かに…、拓斗さんっぽくはないですけど私は今の拓斗さんの方が好きです」
「え」
「あ、違う。前の拓斗さんもすっごく大好きですよ?でもこうして家族みんなで過ごしてる時の拓斗さんの顔が好きです。パパとしての拓斗さんとっても素敵です」
そうか?なんて拓斗さんは言ってから目を細めて瞳子の頭をわしゃわしゃと撫でた。
拓斗さんに撫でられた瞳子はご飯なんてもういらない!と言ってる顔をして、拓斗さんに抱っこのポーズ。
「まだ残ってるよ?」
「やーぁ」
スプーンからプイッと顔を背ける瞳子に溜め息が溢れてくる。
本当に拓斗さんが好きなんだから…
「俺が食べさせる」
「いいんですか?」
「あぁ、瞳子おいで」