社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
拓斗さんにひょいっと持ち上げられた瞳子はそのまま拓斗さんの膝の上へ。
そしてスプーンを持った拓斗さんが瞳子の前にご飯を見せるとパクっと一口。
「嫉妬します」
「嫉妬、か」
「嫉妬です。拓斗さんにも瞳子にも嫉妬しまくりです」
拓斗さんの膝の上で言う事を聞く瞳子に、膝の上に乗ってご飯を食べさせている拓斗さんに。
私、茅の外みたい…
「優子」
唇を尖らせたまま拓斗さんを見ると…
「ほら」
拓斗さんはトマトを持って私の方に向けてた。
――えっ?
「口」
「あ、はい!」
あーんと口を開くと拓斗さんが持ったトマトが私の口に入ってきた。