社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
「わあ〜、すごーい!」
車の中から見た空き地と車から降りてみて見た空き地では全然違う。
車の中からでもかなり大きいなと思えたけど実際に入って見るともっともっと大きくて、こんな大きな所に私達の家が建つと思うとドキドキが止まらない。
「すっごいです!」
小走りで拓斗さんの前に行き、そう言って見上げる。
「気に入ったか?」
「勿論気に入りました!これからが楽しみになりました。拓斗さんありがとうございます」
それはなによりだな…、と拓斗さんは私の頭を撫でてから私の腕を引いて、ぎゅっと抱き締めてくれた。
「瞳子が3歳になる前にはここに越してきたいと思ってる」
「はい」
「色々忙しくなるかもしれないが…」