社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
もう2年前が経ったんだ。
楽しい時間はあっという間だというけれどそれは本当。
拓斗さんと結婚した当初は楽しいと思えない日が続いたりしたけど、気持ちが通じあってからは楽しくて幸せで仕方がない。
それに瞳子がうまれてからもっと1日1日のスピードが早くなったと感じてる。
「あの日、拓斗さんと結婚出来て良かったです。拓斗さんと出会えなかったら今の私はいません」
私の今の恐怖は拓斗さんと瞳子がいない事。
だから拓斗さんと出会わなかったら…、なんて事は恐怖でしかない。
「俺も感謝してる」
拓斗さんの力が少し緩まり、拓斗さんと私の身体の距離がほんの少し離れる。
「優子」
「はい」
「愛してる」