社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
「私もです。私も…、拓斗さんを愛してます」
好きで好きで好きで好きで好きで、自分がどこまで拓斗さんを好きになるのか分からないくらい好き。
よくどれだけ好き?という質問に対し、地球何個分や手を動かしでこのくらいと答える人がいるけれど、私はそれが出来ないくらい拓斗さんが好き。
そして拓斗さんも…、と自惚れてみる。
「泣くな。俺は優子の涙は耐えられない」
「幸せの涙もですか?」
「あぁ」
「でも止まらないです。幸せすぎて出てきちゃうんです」
なんて笑いながら言った私の目から溢れる涙を指先で拓斗さんは拭ってから、私の両手を掴み真っ直ぐ私を見つめた。
「ありがとう」
その言葉に私は今日一番の嬉し涙を流した――…