社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)



私のお父さんの仕事があるから来れないんですとお義母さんに伝えたのは半月前。


その後、お義母さんに見せたい物もあるからこっちに来てくれないかしら?と言われ来る事になった。





「また可愛くなって」





目尻をだらんと下げたお義父さんが瞳子を抱っこし、その隣でお義母さんがおもちゃだったり真新しい帽子を瞳子に見せている。


そんな姿を拓斗さんの隣に座って眺めていたら。





「見せたい物ってなんだ?」





拓斗さんはお義母さんに切り出した。





「ああ、母さんがどうしても拓斗と優子さんに見せたいと言ってきかなくてな。優子さんと一階の客室に行ってくれないか。客室は一番手前の左手だ」





そう言ったお義父さんの横にいるお義母さんは微笑んでいて。



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