社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
今は暖かい日差しが出てる日曜日の昼間。
そんな時間に拓斗さんだけがシャワーに入るなんてあまりない事。
それでも今入った理由を一番知ってるのは瞳子だろう。
「瞳子はどんどん激しい遊びを覚えるな」
仰向けになっていた拓斗さんのお腹の上で瞳子はご機嫌よく遊んでいた。
うん、そこまでは良かった。
――バシャッとジュースを拓斗さんの髪めがけてぶん投げるまでは。
テーブルの真ん中に置いてあるから大丈夫と思い油断してたのが悪くて、うんしょとテーブルからソレを掴んだ瞳子に目を見開いた時にはもうジュースが宙に浮いていた。
「本当にごめんなさい。私が油断してたから」
「いや、別にいい」
「本当に…。日に日に瞳子は悪い遊びをしてしまって」