社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
「やーっ」
「ぬいぐるみは嫌なのか?」
「ぱっ」
どうやらぬいぐるみよりもおもちゃよりも拓斗さんがいいらしいく。
私は立ち上がると拓斗さんの隣で跪き瞳子に視線をあわせる。
「瞳子はパパにごめんなさいした?」
さっき瞳子がした事は良くない事なんだと教える。
見ていなかった私も悪いという事も。
まだ瞳子には理解出来ないかもしれないけど、それでも瞳子に言わないよりは言ったほうが良くて。
「中身だけがパシャってかかったから良かったけど、もしもコップが当たったらパパ痛い痛いするよ?瞳子も痛い痛いするんだよ」
「たーい?」
「そう、痛い痛い。だからね、ちゃんとパパにさっきはごめんなさいしようね。ママと一緒にごめんなさいしよ?」