社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)



「ごめんなさい」

「ごーお」





もしも宙に浮いたのがジュースじゃなくグラスだったとしたら…、ゾッとするレベルじゃない。


怪我をしない為にも気を付けないと。


これからは瞳子が手が届かないようにダイニングテーブルに置こう。


リビングのテーブルは掴まり立ちをする瞳子と然程かわらない高さだから…





「あぁ、もう気にしてない」





瞳子と私の頭を撫でてくれた拓斗さんに、瞳子も私も笑顔になる。





「じゃあ、ママはあっち行ってくるからパパと遊んでてね?」





流石に洗濯物を見に行かなきゃいけない。


よし、と立ち上がった私は真似るように瞳子の頭を撫でてからリビングを出ようと、扉を開け廊下に一歩踏み出そうとした時だった。



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