社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
「泣きすぎだ」
「だって〜、泣けちゃいますよぉおおお」
瞳子がひとり遊びをはじめた頃になっても私の涙はとまらなくて、拓斗さんは困ったと言わんばかりの顔でティッシュを渡してくれた。
グシュグシュになってるであろう顔をそのティッシュで拭いて、まだまだここに居たいけど本当に乾燥機を見なくちゃいけなくて。
「待っててくださいね」
「あぁ」
「待っててね」
「あー」
後ろ髪をひかれる思いで漸く乾燥機へと向かった。
案の定というかなんというか…
乾燥機はすでに止まっていて乾燥機に入ってる洋服やタオルもちゃんと乾いていた。
それをカゴにいれてリビングで畳もうと、カゴを持ち上げてリビングまで戻ると…
「瞳子」