社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
「でも今日は麻疹で休みになってさ、だから遊べないからぶらぶらしてたわけ。そしたら君達が居たから話しかけちゃったって事」
「そうだったんですね」
「うん。君はどこに通うのかな〜?」
私が働いてないから瞳子が通うのはきっと幼稚園。
多分その頃にはマンションを出てあの土地に建った一軒家に引っ越しをしてるはずで、だからその近くにある所かな?
そこにはこの男の人のように子供が大好きで先生をしてるような人がいればいいのに…
「ママ、だーぁ」
お菓子を食べてジュースを飲んで眠たくなったのか、瞳子はとろんとした瞳で抱っこと両手を広げる。
「抱っこされたいのかな?」
「みたいです。ふふ、今抱っこしたら絶対に寝ちゃうなあ。おいで」