社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
その結果がこうだ。
誰がどう見てもベビーベッドの存在に目を見開き、中には似合わなさすぎて笑ってしまうんじゃないか?と思う程。
拓斗さんいわくいつ瞳子が来ても大丈夫なようにベビーベッドを置くと決めたらしいけど、当然のごとく瞳子がここに来るなんて早早ない。
ちなみにそんなベビーベッドと色違いの物が、会長室にあると聞いた時は目が飛び出るかと本気で思った。
「優子」
「はい」
「こっち来て説明」
説明って保育士さんの事?
「あのね、拓斗さん?保育士さんとは瞳子とマンションに帰ってる時に、ベンチに座ったら声をかけてくれました」
「……」
「保育士さんは本当に子供思いで子供の事が大好きで、今は働いている所が麻疹が流行ってお休みになったらしく」