社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
「あ…っ」
拓斗さんは行ってくると言いながらいきなり背後から首もとに唇を這わせた。
今の私はただでさえ敏感になっているのに、いきなり不意にそんな事をされてしまったら例え軽いものでもビクッと身体は反応し声が出てしまう。
「ちょ、拓斗さ…っ」
「ん?」
「水取りに行ってくれるんじゃ…」
「そのつもりだったが気が変わった。後で取りに行く」
なんてサラッと言い放った拓斗さんは一旦はなれた唇をまた首もとに這わせ、唇をつけたままゆっくり下へと下がっていく。
もう無理なのに…
「優子…」
「や、ぁ」
もう無理のはずなのに…
「……っ、あ」
無理じゃなかった、のかな。