社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
ぐっすり眠れたのか寝起きだというのに瞳子の目はぱっちり。
「待っててね。すぐにおむつかえるからね」
「あっちでかえた」
「そうなんですか?ありがとうございます」
「いい」
そのまま瞳子を抱いたままテーブルの前に腰を下ろした拓斗さんに何だか申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
今から拓斗さんはお仕事なのに…
「ぱぱー、おー」
瞳子は朝からかまってもらえて上機嫌。
‘おー’と言うのはおはようと言ってるんだと思う。
リビングまでの間に廊下から何度も‘ぱぱ、おー’と言ってるのが聞こえたし、何よりおはようと返ってきてテンションが上がったようにおーを繰り返す。
「パパがご飯食べてる間はこっち来てね?」