社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)



「ピザ?」

「はい。餃子の皮の上にピザを作るように具材を乗せて焼くと小さなピザになるんです。簡単なのに美味しいですよー」



感心したような表情になる拓斗さんを見て、お母さんにピザの作り方を教えてくれてありがとうと心の中で感謝した。



「つまみになりそうだな」

「そうですね。今度おつまみとして出します」

「あぁ、頼む」



拓斗さんのおつまみに出すなら、私が食べるよりも少し辛めにした方がいいかもしれない。


それとも違う感じで攻めてみたり?



「優子も…、もうすぐだな」

「なにがですか?」

「20歳になったら晩酌に付き合ってくれるんだろ?」



楽しみだ、と拓斗さんは少しだけ目を細める。


私の家系は飲兵衛ですぐに泥酔することを新婚旅行の時に話した事があって、それを含めて楽しみだと言ってくれた事拓斗さんは覚えてくれてるのかな?

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