社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
そんな計画を実践する為に、お風呂も歯磨きも終わり寝室で伸び伸びしていた拓斗さんに近付いたけれど。
「あの…」
「どうしたんだ?」
「拓斗さんにマッサージをしようと思って」
「そんな格好で出来るのか?」
こんな格好って…、ベッドに押し倒したのは拓斗さんですよね?
餃子のお礼にマッサージさせて下さいと言った私を、いとも簡単に押し倒したのは、紛れもなく今私を見下ろしている拓斗さんだ。
「起き上がりたい、です」
起き上がろうとした私を阻止し、ベッドに押し付けたのも拓斗さんで。
背中にシーツの感触を感じながら、再度起き上がろうとした私をまた阻止し――、拓斗さんが私の首筋に指を這わしてきて、その指が動くたびにびくりと身体が動く。