社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
びくりと身体が反応した私を満足そうに見つめている拓斗さんは、ベッドの縁からギシッと音をたて移動し、私に覆い被さってきた。
「マッサージ…」
「マッサージよりも、俺はこっちの方が癒される」
そんな言葉の後に触れるだけのキスがふってきて、突然だったから瞼を下ろすのも忘れてしまい、間抜けな顔を拓斗さんに見せてしまった。
「嫌か?」
「嫌ではないです」
拓斗さんとのキスも拓斗さんと愛し合う事も、嫌だなんて思うはずがない。
キスも愛し合う事もいっぱいいっぱい私の気持ちを伝え、拓斗さんの気持ちも知る事が出来るから。
「ただ、」
「ただ?」
「今日一日拓斗さんはゆっくり出来なかったから、夜くらいは、あの」