社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)
「ふんふんふふふん」
最近気に入っているCMソングを口遊み、掃除機をかける。
この掃除機は軽い上に細かい埃も取れ、更に静音性抜群といったもので、お義父さんがこの前プレゼントしてくれた。
「あー」
そんな掃除機が瞳子は気になる様子で、遠くから掃除機をジーっと見つめている。
「危ないから近付かないでね」
「あ!」
瞳子はきっと掃除機と遊びたいんだと思う。
でも危ないから瞳子に我慢してもらってるんだけれど…
「そんな目で見てもダメだよ」
瞳子にうるうるおめめで訴えられると、少しくらい触らせてあげても良いんじゃないかと心が揺らぐ。
そこはママとしてグッと我慢。