社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)



『プレゼント?』

「はい。拓斗さんのお誕生日に渡すプレゼントを悩んでて」





悩んでいた時にお義母さんから電話がかかってきて、そうだ!と思った私は悩んでいる事をそのまま伝えた。





『去年の拓斗の誕生日はどうされたの?』

「去年は初めてのお祝いだから盛大にしたくて、アルバイトをしてお金を貯めようと思ったんですけど、ダメだって言われちゃって…」





ふふふ、拓斗らしいわ。


というお義母さんの笑い声が聞こえてきた。





「だからプレゼントも用意も結婚する前に貯めてたお金で買ったので、派手には出来なくて」

『派手だから良いってわけではないでしょう?一番大事なのは優子さんの気持ちだもの。けれど…、そうね、今年は瞳子ちゃんが居るから去年よりも拓斗は喜びそうね』



< 85 / 452 >

この作品をシェア

pagetop