社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)



楽しそうに話すお義母さんは私なら絶対に頼めると言ってくれても、サンタさんのコスプレをした拓斗さんを想像してニヤニヤしてしまったけれど、それを実際頼むとなると…





『あらあら、いつの間にか話す内容が変わっていたわ。プレゼントの事よね?』

「はい」

『そうねぇ〜。あっ、そうだわ!あの人なら知ってるんじゃないかしら』





あの人…?





『なんでもっと早くに気付かなかったのかしら!優子さんこれでもう大丈夫よ』

「あの」

『私に任せて?なんだか楽しくなってきたわ〜』





それからお義母さんは用があると言って電話が終わってしまって、私は‘あの人’が誰なのか分からないまま。


後でまたかけなおすと言っていたからその時に誰なのか教えてもらわなくちゃ。



< 88 / 452 >

この作品をシェア

pagetop