社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)



「お仕事中ですよね?本当すみません」

『いえ、気にしないで下さい。社長は今会議中でその間は、書類待ちをしてるだけですから大丈夫ですよ』





お義母さんが言ったあの人は串田さんの事のだったようで。


いきなり串田さんから電話がかかってきた時はビックリしたけれど、今さっきお義母さんから相談を受けたという言葉でピンときた。





「それで何か分かりますか?」

『そうですね。この前社長がふと欲しいとおっしゃっていたのは』





ついに分かる拓斗さんの欲しい物に、思わずごくりと生唾を飲み込む。





『ヘリポートですね』

「ヘリポート…?」

『えぇ、仕事で山の方へ視察に行く機会があったのですがその時に。この辺りにヘリポートがあれば移動が楽になると』



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