社長の旦那と恋い焦がれの妻(わたし)



電話が終わり、今すぐにでも見に行きたい気持ちでいっぱいだけど、時計の針はもう2週もすれば拓斗さんが帰ってくる。


今日は行けない。


瞳子を連れて買い物に行くとなると、天気のいい日で尚且つ体調も機嫌もいい日でないと…


お母さんに頼もうかなあ。


瞳子には悪いけどお留守番してもらった方がいいよね。





「うーちゃん、ばあばと一緒に待っててくれる?うーちゃんにお土産買ってくるからね」





なんて瞳子にいうと自分の手を見ながら、きゃー!と悲鳴のような叫び方をしている。


最初そんな悲鳴を聞いたときは何かイヤなことがあったのかと不安になったけれど、瞳子を見てる限り高い声が出る自分自身を楽しんでる様子。


そんな瞳子を見て頬を緩めながらお母さんの電話番号を探した。





< 94 / 452 >

この作品をシェア

pagetop