一緒にいたい。

「私はモテないよ・・・
ゆうちゃんのほうがモテるでしょ!私の周りにもファンがいっぱいいたし。知らない人がいないくらいの有名人だったよ!」


「それは梨絵が俺のことを忘れないように、目立ったことをしていただけ。目立てば見ててくれるだろ?」


は~何でこんなこと言ってるんだ・・・
かっこ悪い・・・


「え~ゆうちゃんってそんなことする人だったの?」


そう言って梨絵に笑われた。



「だって、やっぱり梨絵には見てて欲しかったし。俺がいることを・・・」



こんなこと言って・・・俺って・・・



梨絵はなんだかニコニコしてる。
本当に格好悪いよな・・・


「兄貴と勉強したりさ、兄貴の部屋に行ったり・・・
俺気になってたんだぜ!・・・ずっと。」




俺は自分に素直になろうと思った。



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