あの日、ぼくらは




さて、未来はどこにいるのかな?


俺たちがよく行くいつもの場所にいればいいけど…


「……いた」


未来はいつもの場所――屋上にいた。


手すりに寄りかかって泣いてた。


「…優斗?」


振り向かずに俺の名前を呼んだ。


「うん…」


次の瞬間、俺は未来を抱きしめていた。
離れないようにきつく。


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