海の城 空の扉
――うん! 三つのお願いを一つ叶えたら、残りは二つだよね
「ええ、そうよ」
リナムに頼んだ願いとは何だろう?
気づかぬうちに、何かがカウントされているらしい。
――誰かの願い事を三つ叶えたら、知恵と勇気と行動で叶えたら、大人になれるの。そしたら本当の魔法が使えるようになれるんだ
「あなた達は最初から魔法を使えるんだと思っていたわ」
――違うよ。オイラが二本足で立ったり喋ったりするのは魔法を使ってるわけじゃなくて、そういう種族だから。本当の魔法はもっとすごくて……えーとね、すごいの
ラドリーンはほんの少しだけ頬を緩めた。
「それなら、わたしはお願い事を考えなきゃね」
――何でもいいってわけじゃないからね? ラドリーン一人でできない事じゃなきゃ。それに、心から願っている事じゃなきゃ
それは思ったより難しい。
「じゃあ、心からのお願い事ができたらリナムに言うわ」
――うん。そしたらオイラ頑張るから
リナムは大きな欠伸をもらした。
――いっぱい、いーっぱい、頑張るから
ラドリーンはリナムの背を撫で続けた。
「ええ、そうよ」
リナムに頼んだ願いとは何だろう?
気づかぬうちに、何かがカウントされているらしい。
――誰かの願い事を三つ叶えたら、知恵と勇気と行動で叶えたら、大人になれるの。そしたら本当の魔法が使えるようになれるんだ
「あなた達は最初から魔法を使えるんだと思っていたわ」
――違うよ。オイラが二本足で立ったり喋ったりするのは魔法を使ってるわけじゃなくて、そういう種族だから。本当の魔法はもっとすごくて……えーとね、すごいの
ラドリーンはほんの少しだけ頬を緩めた。
「それなら、わたしはお願い事を考えなきゃね」
――何でもいいってわけじゃないからね? ラドリーン一人でできない事じゃなきゃ。それに、心から願っている事じゃなきゃ
それは思ったより難しい。
「じゃあ、心からのお願い事ができたらリナムに言うわ」
――うん。そしたらオイラ頑張るから
リナムは大きな欠伸をもらした。
――いっぱい、いーっぱい、頑張るから
ラドリーンはリナムの背を撫で続けた。