海の城 空の扉
4
「彼はどこ?」
ラドリーンは腰に両手をあてて、黒猫を問い詰めた。
リナムは目を大きく見開いた。
――彼って?
「分かってるくせに。アスタリス――バードの事よ。どうして来ないの?」
昨夜でもう五日、姿を見せていない。
――バードのやる事なんてオイラには分かんないよ
リナムは、決まり悪げに前足で顔を擦った。
――でもこの間来た時、どうしてこんな事をやってるんだろって言ってた
「こんな事って?」
――それは、その、つまり……ラドリーンに歌を聞かせる事さ
ラドリーンは瞬きを何回かした後、額に手をあててた。
「あ……ああ、そうね。もちろんそうよね」
急に肩を落として椅子に座り込んだラドリーンに、リナムは心配そうな目を向けた。
――どうしたの?
「バードの歌はお仕事なのよね」
ラドリーンは腰に両手をあてて、黒猫を問い詰めた。
リナムは目を大きく見開いた。
――彼って?
「分かってるくせに。アスタリス――バードの事よ。どうして来ないの?」
昨夜でもう五日、姿を見せていない。
――バードのやる事なんてオイラには分かんないよ
リナムは、決まり悪げに前足で顔を擦った。
――でもこの間来た時、どうしてこんな事をやってるんだろって言ってた
「こんな事って?」
――それは、その、つまり……ラドリーンに歌を聞かせる事さ
ラドリーンは瞬きを何回かした後、額に手をあててた。
「あ……ああ、そうね。もちろんそうよね」
急に肩を落として椅子に座り込んだラドリーンに、リナムは心配そうな目を向けた。
――どうしたの?
「バードの歌はお仕事なのよね」