冷月




そして朝早く警察が訪ねてきた。

警察官は少女に向かって言った。

「辛いと思うがこれから話すことをちゃんと聞いてほしい」

少女はだまって頷いた。

「君のご両親は事故じゃないんだ....」

「........」

言葉が出なかった。

「ご両親はね...『鬼神』という暴走族に殺されたんだ』

少女の中で何かが崩れた。

「それで..「もう....結構です...」

少女はそう言った。

「しかし...」

「両親が死んだのが事故ではなく殺されたという事がわかったので十分です」

「だけど....ね?」

「大丈夫です。もともとそうじゃないかと思ってたので」

警察官は少女の言葉に目を丸くした。



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