冷月
そして、あの事故から3週間後------
両親が死んだのは事故でわないと知った。
少女は近所の人が話しているのを学校帰りにたまたま聞いていた。
「両親を刎ねたのは『鬼神』という暴走族の下っ端らしいわよ。」
おばさんが言った。
少女は事故だとその時は思った。
だが、次の一言でそんな考えは吹っ飛んだ。
「その『鬼神』の人が薬を使ってたみたいでね?気分がよくてバイクに乗ったらしいのよ」
「まぁ!!そうなの!?」
「えぇ..それでね?バイクの男が信号無視をしたらしいの。そこにちょうど居たあの子の両親が引かれたらしいわ...」
あの子....自分のことだ....
少女は思った。
「そうだったの....」
「それにね?バイクの男は避けれたのにわざわざ突っ込んでいったらしいわ....それも笑いながら....」