宝物〜絆〜
そして放課後。
夜に制服でウロついていると補導される可能性がある為、私服に着替えて行く事になった。
茜は自分の家に着替えに行き、立川には秀人の、唯には私の服を貸す事に決まり、マンションの前に到着した。
「じゃ、また後で」
にこやかに微笑んで自分の家の方へ去って行く茜。
皆それぞれ挨拶を返し、目の前のマンションに視線を戻して再び歩きだす。
「えっ? まさか二人ともこのマンションとか?」
立川が驚いたような声を上げて聞いてくる。
そういや立川は知らないんだな。一緒に帰る時もあるけど、駅方面に行くから途中で違う道行くし。
「ああ、そういや言ってなかったっけ?」
秀人は斜め後ろに居る立川を見て答える。
「聞いてねえよ。つか、マンションなのにいきなり泊まっても大丈夫なのか? 親とか何も言わねえの?」
立川は秀人に続いてエレベーターの前に並んだ。
「俺も美咲も一人暮らしだから大丈夫だよ」
秀人がエレベーターの上ボタンを押すと、すぐに扉が開く。
「マジか。全然知らなかった。良いな、一人暮らし」
最後の方は独り言のように呟きながらエレベーターに乗り込む立川。
私と唯もそれに続く。
夜に制服でウロついていると補導される可能性がある為、私服に着替えて行く事になった。
茜は自分の家に着替えに行き、立川には秀人の、唯には私の服を貸す事に決まり、マンションの前に到着した。
「じゃ、また後で」
にこやかに微笑んで自分の家の方へ去って行く茜。
皆それぞれ挨拶を返し、目の前のマンションに視線を戻して再び歩きだす。
「えっ? まさか二人ともこのマンションとか?」
立川が驚いたような声を上げて聞いてくる。
そういや立川は知らないんだな。一緒に帰る時もあるけど、駅方面に行くから途中で違う道行くし。
「ああ、そういや言ってなかったっけ?」
秀人は斜め後ろに居る立川を見て答える。
「聞いてねえよ。つか、マンションなのにいきなり泊まっても大丈夫なのか? 親とか何も言わねえの?」
立川は秀人に続いてエレベーターの前に並んだ。
「俺も美咲も一人暮らしだから大丈夫だよ」
秀人がエレベーターの上ボタンを押すと、すぐに扉が開く。
「マジか。全然知らなかった。良いな、一人暮らし」
最後の方は独り言のように呟きながらエレベーターに乗り込む立川。
私と唯もそれに続く。