宝物〜絆〜
「じゃ、そろそろ行くか。あっ、そういや……帰ってきたら洗うから、唯の弁当箱も流しに出しといて」
私は自分の弁当箱を鞄から出して唯にも出してもらう為に促す。
唯は遠慮して断ってきたが、なんとか説得した。
そして出かける準備も整い、秀人たちを呼びにベランダに出た。秀人が「準備が出来たらベランダで煙草吸ってるから」と、事前に言っていたからである。
「よし、んじゃ行くか」
ヒョコッと顔を出した私に気付いた秀人が煙草の火を消して呟いた。
「おっ、準備出来たのか」
立川も気付いて煙草を消すと、部屋に入って行く。
私も部屋に戻り、唯に声をかけてから一緒に部屋を出た。
家から目的のカラオケ屋までは歩いて三、四十分。
これから茜と合流して、歩きでカラオケ屋の近くのファミレスに行く事になっている。以前に秀人と立川と三人で行ったファミレスだ。
「ところでさ、神谷も一人暮らしなんだろ? 隣に住んでんなら、家賃とか勿体ねえし、一緒に住んじまえば良くね?」
鍵をかけている最中、立川が不意に話しかけてきた。
つか、突然何を言い出すんだ、この御仁は?
私は自分の弁当箱を鞄から出して唯にも出してもらう為に促す。
唯は遠慮して断ってきたが、なんとか説得した。
そして出かける準備も整い、秀人たちを呼びにベランダに出た。秀人が「準備が出来たらベランダで煙草吸ってるから」と、事前に言っていたからである。
「よし、んじゃ行くか」
ヒョコッと顔を出した私に気付いた秀人が煙草の火を消して呟いた。
「おっ、準備出来たのか」
立川も気付いて煙草を消すと、部屋に入って行く。
私も部屋に戻り、唯に声をかけてから一緒に部屋を出た。
家から目的のカラオケ屋までは歩いて三、四十分。
これから茜と合流して、歩きでカラオケ屋の近くのファミレスに行く事になっている。以前に秀人と立川と三人で行ったファミレスだ。
「ところでさ、神谷も一人暮らしなんだろ? 隣に住んでんなら、家賃とか勿体ねえし、一緒に住んじまえば良くね?」
鍵をかけている最中、立川が不意に話しかけてきた。
つか、突然何を言い出すんだ、この御仁は?