宝物〜絆〜
「いや、それはやめとこう。中西は自分が動くタイプじゃねえから、既に誰かに指示してる可能性があんだろ。その場合、中西だけやっても意味ねえし、逆に自分がやられた腹いせだとかで、そいつらに指示して更に美咲を危険な目に合わせるかもしんねえよ」
秀人は下駄箱で靴を履き変えた後、俺に視線を移して首を横に振る。
確かにそうだよな。とにかく、万が一秀人と行って説得出来なかったら、改めて俺一人で行ってみるか。俺からの個人的な話なら、少しは聞き入れる可能性あるかもしんねえし。
そんな事を考えながら「そうだよな。とりあえず何とか説得してみるか」と返事をすると、秀人とともに学校を後にした。
晃の家までは秀人の単車で行く事になっていたから、ひとまず秀人のマンションに向かう。
外は相変わらずの天気。見てるだけで気が重くなってくるくらい重量感のある雲から、容赦なく雨が降り注いでいる。
こりゃ単車で行ったら制服がびしょ濡れんなっちまうな、とか考えていると、秀人に話し掛けられた。
「結構降ってんな。単車で行くと制服濡れるし、服貸すから部屋で着替えてから行かね?」
秀人は若干空を見上げながら聞いてくる。
秀人は下駄箱で靴を履き変えた後、俺に視線を移して首を横に振る。
確かにそうだよな。とにかく、万が一秀人と行って説得出来なかったら、改めて俺一人で行ってみるか。俺からの個人的な話なら、少しは聞き入れる可能性あるかもしんねえし。
そんな事を考えながら「そうだよな。とりあえず何とか説得してみるか」と返事をすると、秀人とともに学校を後にした。
晃の家までは秀人の単車で行く事になっていたから、ひとまず秀人のマンションに向かう。
外は相変わらずの天気。見てるだけで気が重くなってくるくらい重量感のある雲から、容赦なく雨が降り注いでいる。
こりゃ単車で行ったら制服がびしょ濡れんなっちまうな、とか考えていると、秀人に話し掛けられた。
「結構降ってんな。単車で行くと制服濡れるし、服貸すから部屋で着替えてから行かね?」
秀人は若干空を見上げながら聞いてくる。